打診棒

先端に金属球が付いた棒
打診棒とは、先端に金属製の球が付いた棒状の検査器具のことです。サイズは全長10センチから150センチほどで、携帯しやすいように伸縮するタイプのものも存在します。学校の先生などが使う指示棒(差し棒、ポインター)の先が球になったもの、というとイメージしやすいかもしれません。
黒板や図表といった物の一点を指し示し、見る者に注目させるのが指示棒の役割ですが、打診棒では主に「音」を探るのが目的になっています。
建築基準法では特殊建築物(病院、劇場、共同住宅など)において乾式工法以外で施工されたタイル張り壁がある場合、2~3年ごとの「目視及び部分打診調査」と10年ごとの「全面打診調査」等を行う義務があり、そういった調査現場でも打診棒は活躍しています。
打診棒の使い方
「打診棒」と聞くと、ハンマーのように釘を叩いたり物を破壊する道具を連想する人もいそうですが、実際には思い切り物を叩くことはありません。
打診棒が使われるのは、建築物に不良箇所がないか検査するときです。タイルやモルタルなどを使った壁では、浮き・割れ・剥離などが起こることがあります。原因は経年劣化や施工不良など様々ですが、単なる浮きであっても放置しておくと地震などによってタイルなどが剥がれてしまい、通行人や車などに衝突する可能性があるため、早めに対処することが求められます。また、高所でなくとも、例えば玄関のタイルに不具合があれば、踏んでいるうちに割れてしまうかも知れません。
しかし、不良箇所は見てもわからないことが多いでしょう。そこで、打診棒の球でタイルやモルタルなどの表面をなぞったり、軽く叩いたり、球を転がしたりします。すると、通常時との音の違いで不具合の有無がわかるのです。
ただし、どんな音がすれば異常があるかは現場によって異なるので、判断するにはある程度の経験が必要です。浮きが生じている壁の場合は「乾いた音がする」「空っぽのような音がする」「甲高い音がする」などとよく言われますが、当然ながら人によって表現の仕方は異なります。
打診棒の工夫
打診棒は単純な構造でありながら頼りになる検査器具だと言えます。しかも、単純な中にも工夫を凝らされた製品が存在します。
まず、単なる球体ではなく、かぼちゃ型やにんにく型の球が用いられたタイプ。音が大きく響くように工夫されたものです。次に、球の摩耗が均一になるよう、球が回転するもの。これは打診棒の寿命を伸ばす工夫です。また、タイルなど割れやすい建材でも検査がしやすいように、プラスチック製の球を用いたものもあります。プラスチック製のものには軽くて検査する人が疲れにくいという利点があります。他にも柄の部分がたわまないようにしたもの、ガタ付きを抑えたものなど、さまざまなバリエーションが存在します。
新築工事でも活躍
打診検査は既存建築だけでなく、新築工事でも行います。先にも述べたとおり、タイルやモルタルなどの不具合は施工不良でも発生しうるからです。プラスチック球は金属球より摩耗が早いため短寿命なのですが、タイルなどを傷つける恐れが少ないため、新築の場合はプラスチック球の打診棒が使われることも多いようです。
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