サイディング

パネル状の外壁材
サイディングとは、建物の外壁に使われるセメント製や金属製などの外壁材のことで、パネル状になっています。同様の外壁材としては、以前はトタン(亜鉛鍍金した薄い鉄板)が主流でした。外壁なんて、塗装しておけばいいんじゃないの?と思われるかもしれません。確かにサイディング工事は塗装と比べてコストがかかります。しかし、外壁に傷みが出た場合、塗装ではどうしてもカバーできない場合があります(例えば外壁に大きなひび割れができた場合)。サイディングの場合はパネル状のサイディング板を外壁に貼り付けて施工するため、部分補修や部分貼り替えも可能です。このメンテナンス性の高さから、既存建物の外壁を改修する際にサイディングを採用することも多くなっています。
サイディングの種類
現在、日本で使用されているサイディングは大きく分けて次の4種類があります。
  • 窯業系サイディング
  • 金属サイディング
  • 樹脂サイディング
  • 木質系サイディング
窯業系サイディングは、セメントに繊維を配合し、窯(かま)で仕上げたサイディング。防火性に優れ、デザインもバラエティに富んでいることから、新築戸建における使用率は70%以上です。
金属サイディングは寒さに強く、軽量なのが特徴。スタイリッシュな仕上げにすることもでき、既存外壁を覆う「重ね張りリフォーム」にも対応しています。
樹脂サイディングは金属サイディングよりさらに軽く、錆びることがありません。塩害や凍害にも強い建材で、色褪せ・変色もしにくいため、長期にわたって美観をキープできます。
木質系サイディングは天然木に塗装を施すものです。天然のぬくもりには他と一線を画す魅力があります。
サイディングの歴史
日本で初めてサイディングが使われ始めたのは1960年代。モルタルのように左官さんを必要としない、大工さんが施工できる外壁材として登場しました。当初はアスベスト系サイディングが主流でしたが、アスベストは発がん性物質が含まれることが判明し、2006年9月1日以降は製造・輸入・販売・使用等が禁止されてしまいます。これにより他素材のサイディングに注目が集まり、特に窯業系サイディングは昭和50年代、アーリーアメリカン調の外観デザインが流行したことと相まって、急速にシェアを伸ばしました。
サイディングのメリット・デメリット
最も人気の高い窯業系サイディングは、コストパフォーマンスの高い建材です。大量生産が可能で施工も容易なため初期費用が比較的安く、木目調やレンガ調など、様々なデザインを選択することもできます。また、耐火性・耐震性・耐久性のいずれも優れており、総合力の高い建材だと言えます。
デメリットとしては、定期的なメンテナンスが必要なことが挙げられます。窯業系サイディングには耐水性能がなく、防水は表面の塗装でまかないます。塗膜や継ぎ目のシーリングが劣化すれば耐水性も下がるため、こまめな点検が必要です。また、蓄熱性がある、他のサイディングより重量が重い、継ぎ目にシーリングが必要といったデメリットもありますが、最近ではこれらの欠点をカバーする製品や工法が出てきているため、デメリットを軽減することも可能です。
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