ジョイント

つなぐもの・つなぐこと・つないだもの
英語の「joint」には名詞として「結合(部)、接合(部)」「機械の継ぎ手、ジョイント」「仕口(しぐち、しくち)」「関節」、動詞として「接続する、つなぐ」、形容詞として「共同の、合同の」などの意味があります。このためジョイントという言葉は、建築においても「接合箇所、継ぎ目、つなぎ合わせるための部材・その方法」といった意味で用いられる用語となっています。
ジョイントの種類
建築に用いられるジョイントには、配管などのつなぎ目などを固定するもの、建物の動きを吸収する機能を持ったものなど、さまざまな製品が開発されています。以下に一部を紹介します。
  • パイプジョイント
    配管同士を接続する継ぎ手。直線だけではなく、角度をつけて接続するものなど、さまざまな種類があります。
  • スリップジョイント
    配管の長さを調整したり、伸縮を吸収するための接合方法で、滑り継ぎ手とも言います。鋼管の端を拡管と縮管にし、下管に上管を挿入することで接合します。接合部はボルトなどで締結しますが、締め付けなしで強力な結合を実現するものもあります。
  • ボールジョイント
    熱膨張や地盤沈下などによる配管の変形を吸収するジョイント。高層ビル、プラント、工場、貯蔵タンクなどに使用されています。また、大きく動く屋根の柱の上下端をボールジョイントにすることで動きに追従させるなど、さまざまな場面で利用されています。
  • エキスパンションジョイント
    伸び縮みするジョイントで、伸縮継ぎ手と訳されます。主に大型の建物や屋外廊下などで、地震や風による変形、温度変化など、さまざまな外力を分散・吸収するために用いられます。また、配管にもエキスパンションジョイントは使用されており、熱膨張・冷収縮、上下左右の変位やたわみなどを吸収します。
    よく見られるのはアルミやステンレスでできた金属製のものですが、樹脂素材でできた製品や、ボード材を内蔵できるエキスパンションジョイントも開発されています。ビルの壁に長い筋が設けられていたり、樹脂でつながれた部分があれば、それはエキスパンションジョイントかもしれません。例えば同じ建物の中でRC造と鉄骨造が共存していたり、基礎が異なっている部分がある場合などは、異なる振動特性や変異量を吸収するためにエキスパンションジョイントが必要になります。
接合方法による分類
接着剤やモルタル、コンクリートなどを使って部材を接合する方法はウェットジョイント、ボルト締めや溶接などで接合する方法はドライジョイントと呼ばれます。また、それぞれの方法で接合された部分をウェットジョイント、ドライジョイントと呼ぶこともあります。ドライジョイント工法の場合は材料を用いず、他の部材や実(さね)部分を金具で留めて接合するのが特徴です。外壁にドライジョイント工法を用いた場合、継ぎ目が目立ちにくくなるだけでなく、シーリングを用いないためメンテナンスが容易になるというメリットがあります。
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