ジョイナー

つなぎ目をジョイントする部材
建築物にはさまざまなつなぎ目(突き合わせ部)があります。石膏ボードやサイディングなどの場合には、金属やプラスチックなどを加工した棒状の部材を間に入れることでつなぎ目をカバーします。この部材のことを「ジョイナー」と呼びます。
ジョイナーは用途によってさまざまな種類があります(同じタイプでも多様な製品が存在します。解説は一例です)。
  • コの字型ジョイナー
    先に壁に貼り付け、ボードなどをしならせて挟む
  • H型ジョイナー
    化粧板などをつなぎ、隙間を埋めて見栄えをよくする
  • T型ジョイナー
    ボードなどのつなぎ目にT字が逆さまになったような形状のジョイナーを挟む
  • 出隅ジョイナー
    エの字型で、ボード類を挟み、出っ張った角をカバーする
  • 入隅ジョイナー
    エの字型で、壁などが出会う内側のへこんだ部分をカバーする
  • 角度付きジョイナー
    面同士の角度の大きな出隅をカバーする
  • 袖壁ジョイナー
    袖壁(壁・柱から垂直に飛び出した壁)に取り付ける出隅ジョイナー
  • ハット型ジョイナー
    外壁サイディングのつなぎ目に入れる。断面がシルクハットのような形をしている
  • (嵌合、はめあい)ジョイナー
    先に埋め込んだ部材に嵌め込むことで出隅などをカバーする 等々
ジョイナーの役割
サイディング壁の場合、ジョイナーには次のような役割があります。
  • 目地処理を簡素化する
  • 入隅部やサッシ周りのような部位の目地処理にも対応できる
ジョイナーは独立した部材のため、作り方次第でさまざまな機能を手軽に追加することもできます。例えば、鋼板を樹脂で被覆することでボンドブレイク(シーリングが余計な部分に接着しないようにする)できるようにしたジョイナーもあります。サイディング壁にシーリング材を接着する場合、シーリング材は2つのサイディングに挟まれ、埋め込まれたハット型ジョイナーとくっつきます。このとき、2つのサイディングとジョイナーの3面すべてに接着してしまうと、シーリング材の利点である伸縮性が阻害され、割れやすくなります(3面接着)。このため、通常はボンドブレイカー(バックアップ材)をあらかじめ目地の奥に充填しておくのですが、このタイプのジョイナーの場合は接着されない材質を用いることで、接着剤が回り込んでも3面接着を防ぐことができます。
建物内で使われるジョイナー
建物内でもジョイナーは至る所で使われています。壁紙用のジョイナーの場合は、出隅部分や柱など、壁紙がすり切れやすい箇所をカバーしたり、均一な幅の目地を簡単に実現したりすることができます。他にも出隅に用いることで荷物などの衝突から壁を守ったり、厚みの違う壁紙を違和感なくジョイントするなど、さまざまな目的で使われています。
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