高圧洗浄

高圧な水で汚れを剥がして洗い流す
高圧洗浄とは、高圧洗浄機という清掃機器を用いて行う清掃方法のことです。高圧の水で汚れを落とすため、同時に汚れを洗い流すこともできるのが特徴です。人力では落とすことが難しい汚れでも簡単に剥がして洗い流せることから、工事現場・食品加工場・ビルメンテナンス・自動車整備などだけでなく、一般家庭でも幅広く使用されています。用途としてはトラックなどの泥汚れ洗浄作業、マンションの廊下やタイルなどの掃除、一般住宅の塗装の剥離など、多岐に渡ります。
業務用と家庭用の違い
高圧洗浄機には業務用と家庭用があります。主な違いは以下の3点です。
  • 吐出水量、吐出圧力
  • 耐久性
  • 維持コスト
吐出水量は高圧洗浄機が噴射する水の量のこと。家庭用だと約300~400L/時ですが、業務用では400~2000L/時の噴射が可能です。 水圧は吐出圧力で表現されます。単位はMpa(メガパスカル)。0.1Mpaであれば、常温の水をポンプで10m上げられる計算になります。
家庭用高圧洗浄機の場合、100Vの電気式で、6Mpa~8Mpaほどの圧力になります。水道の配水管の水圧は、水道法で0.15Mpa以上~0.74Mpa以内(配水管から給水管に分岐する箇所においての水圧)と定められているので、家庭用の高圧洗浄機でもかなり高水圧なことがわかります。業務用には電気式(モーター式)とエンジン式があり、電気式では100Vで8Mpa程度、200Vであれば25Mpa程度まで出力できるものもあります。エンジン式だと10Mpa~35Mpaほどのパワーがあり、例外として200Mpaの超高圧洗浄機も存在します。
家庭用は洗車や住宅外壁を洗浄するのが主な用途で、週末にのみ使用するような使い方が想定されており、価格が抑えられています。ただし、高圧を発生させる高圧洗浄機はパーツへの負荷が大きく、パーツ交換などのメンテナンスが必要になります。高圧洗浄機の保証には対象製品を限定するなど様々な制限がかかっており、購入の際はパーツ交換のコストも頭に入れておく必要があります。業務用の高圧洗浄機は家庭用と比べて耐久性が高いのですが、その分高価になります。使い方によっては、家庭でも業務用を購入したほうがよい場合もあるでしょう。
高圧力タイプと大水量タイプ
高圧洗浄機には高圧力タイプと大水量タイプがあります。
  • 高圧力タイプ…ペンキやガムなど粘着力が強いものを剥がすのに向いているが、水が拡散しやすくあまり遠くには飛ばせない
  • 大水量タイプ…ホコリや砂など、粘着力の弱いものを洗い流すのに向いており、水を遠くまで飛ばすことができる
それぞれ得意な作業が異なるので、用途によって使い分ける必要があります。
常用吐出圧力と最大吐出圧力
高圧洗浄機のスペックには「常用吐出圧力」「最大吐出圧力(または最大許容圧力)」などと記載されていることがあります。Mpaが高いほうが高水圧な高圧洗浄機なのですが、常用吐出圧力が通常使用するときに発揮できる水圧なのに対し、最大吐出圧力はテストで計測された限界値なので、通常の使い方では再現できません。店頭では最大吐出圧力しか表示されていない場合もあるため、購入の際は常用吐出圧力まで調べてみたほうがよいでしょう。
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