フィラー

何かを「埋めるもの」「詰める物」がフィラー
フィラー(filler)とは、直訳すれば「埋めるもの」「詰め物」という意味で、建築においては「隙間や凸凹を埋める部材」のことを指します。一般的には塗装の下塗り材としてのフィラーが有名だと思われますが、建築用語としては他に3つの意味があります。
  1. デッドスペースを埋める部材
  2. アスファルト混合物の材料
  3. 鉄骨を組む際に厚みなどを調整する鋼板
①は収納家具などと壁との隙間を埋めるために取り付けられる部材で、横長のものは幕板とも呼ばれます。
②は舗装用のアスファルトの材料の隙間を埋めるもの。アスファルト混合物の粘度を高める粉末状のものをフィラーと呼びます。
③で鉄骨造のすき間(肌すき)を埋める鋼板はフィラープレートと呼ばれ、鉄骨の接合部分の厚みに1ミリ以上の差が生じた場合に用いられます。
他にも吹き付け下地の壁に目違いが発生した場合に用いるもの、絶縁・防音に用いられるものなど、さまざまなフィラーがあります。 何かを埋めたり隠したりする部材であれば、意味的には「フィラー」と呼べるため、並べると少し煩雑な印象があるかもしれません(美容医療で用いられるヒアルロン酸などもフィラーと呼ばれます)。ここではDIYでも出番が多いと思われる下塗り材としてのフィラーを取り上げます。
塗装面を平滑にする下塗り塗料
下塗り塗料(下地調整材)としてのフィラーは、特にモルタル外壁の凹凸やクラック(ひび割れ)、表面が荒れている素材などに有効です。塗装面に想定外の段差があっては、中塗り、上塗りを終えても仕上がりが美しくなりません。下地塗装のフィラーは目止め材とも呼ばれ、凸凹などを埋め、塗装面を円滑にすることができます。
フィラーと共によく紹介される塗料として、プライマーとシーラーがあります。どちらも上に塗る塗料と下地との密着性を高めたり、塗りムラを防いだり、下地を補強したりする機能があります。
近年、戸建住宅によく使用されるフィラーに「微弾性フィラー」があります。微弾性フィラーはシーラーのように下地に浸透して塗りムラを防ぎ、塗料の密着性を高め、さらにクラックを埋めることができます。
もう1つ、塗装を美しく仕上げるために使われる塗料としてサーフェイサーがあります。プライマーなどがカバーしきれなかった不具合を補う中塗り材で、フィラーと同一視されることもあります。「シーラーとフィラーのいいとこ取りをしたもの」と呼ばれることもあり、現在は下塗りを必要としないものやプライマーの役割も果たす「プラサフ」も存在するため、工程数を減らせる塗料として多くの外壁塗装業者が採用しています。
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