ボンタイル

凸凹だがツルツルした外壁塗装
塗装と一口に言っても、塗装方法には様々な種類があり、手作業・機器作業・装置作業の3つに分類されます。外壁塗装においてはローラー(手作業)、刷毛(手作業)、吹き付け(機器作業)といった手法が用いられます。

ボンタイルとは、外壁塗装の模様の1つで、吹き付けタイル、玉吹きとも呼ばれます。つまり、吹き付け塗装の模様の一種です。吹き付け塗装で有名なのは、和風建築によく使われるリシン吹き付けでしょうか。リシン吹き付けには小さな砂や石(骨材)が使われており、細かい凸凹がある外壁に仕上がります。学校などで表面がザラザラ、ボコボコした外壁を触ったことがある人も多いでしょう。

一方、ボンタイルも凸凹した外見をしていますが、触るとツルツルになっているという特徴があります。名称に「タイル」と入っているため、四角形や長方形のものを連想するかもしれませんが、ボンタイルは西ドイツのクノールという会社が使用した商標ブランド名が由来と言われており、いわゆるタイルとは関係ありません。

ボンタイルのメリット・デメリット
ボンタイルには硬質タイプと弾性タイプがあります。硬質タイプは比較的安価ですが、ひび割れしやすいというデメリットがあります。弾性タイプは追従性が高く、防水性にも優れています。また、汚れにくいというメリットもありますが、もちろんメンテナンスが一切不要というわけではありません。

ボンタイルの仕上げにもいくつか種類があり、吹きっぱなし仕上げでは主材を玉状に吹き付け、そのまま仕上げます。ヘッドカット(ヘッド押さえ)仕上げでは、玉状に吹き付けた主材をローラーなどで押さえ、形を整えます。大きな玉をならすと大きな模様となり、味のある仕上がりが得られます(ただし、仕上がりの美しさは塗装職人の腕次第です)。ちなみに塗装が乾燥したあとに凸部を削り取る処理のこともヘッドカットと呼ばれることがあります。

ボンタイルが汚れにくいのは、表面がツルツルしているため、ホコリやゴミが付着しづらいからです。付着物があっても、雨水で洗い流されるので、外観が長く維持されることが期待できます。汚れにくいと色褪せも予防できるので、大きなメリットだと言えます。

高い防水性を維持できるというのもボンタイルのメリットです。外壁塗装は劣化するとチョーキング現象(白亜化)を起こし、塗膜が剝がれたり、ひび割れたりするようになります。ボンタイルでもチョーキングは起こりますが、耐久性が高く、耐用年数も6~10年程度とされています。もっとも、これはアクリル系塗料をトップコートに使用した場合の数字です。ボンタイルでは模様を付けたあとに上塗り塗料を塗って仕上げるのですが、このトップコートの種類によって耐用年数と費用が変わります。

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